福井県の観光名所

【越前大仏】日本一大きい大仏と1,281体の小仏に囲まれた異世界空間 

異世界に迷い込んだと錯覚させる荘厳で幻想的な大仏殿

【越前大仏】圧倒的に大きい越前大仏と表情豊かな1,281体の小仏による幻想的空間

 こんにちは!今日は福井県勝山市にある日本一大きな坐像である越前大仏を訪れてきましたので、その魅力をお伝えしたいと思います。

 紅葉も始まった秋雨の中、福井駅から車で大師山清大寺へ行き越前大仏を観光してきました。

おすすめ観光ポイント
  • 東大寺南大門を模倣した南大門怒りの形相の阿吽像
  • 至る所に安置されている、ポーズと表情が豊かな小仏群
  • 日本一で圧倒的に大きい越前大仏1,281体の小仏による幻想的空間
  • 勝山市を一望することができる五重塔

 駐車場から大仏殿へ向かって門前商店街を少し歩いていくと霧の中に五重塔を発見。遠くからでもかなり大きいことが分かり、スタートからワクワクさせてくれました。

 こちらの門前商店街はバブル期に建てられたらしく外観は比較的立派でした。祭りだったのか出店では里芋のけんちん汁やお土産なども売っていました。

南大門

 駐車場から4分ほど歩くと越前大仏の入り口である南大門に到着しました。東大寺の南大門をモデルとしており、迫力のある門構えでした。

 それにしても、雨の中の寺社仏閣は独特の魅力と静謐な雰囲気がありますよね。

 建物や石畳が艶やかに濡れ、霧や靄が幻想的な雰囲気を演出してくれました。そして雨音は心を落ち着かせ、雑念を排除してくれました。

 南大門の左右には巨大な仁王像が守護をしておりました。仁王像は金剛力士像や阿吽像(あうんぞう)とも呼ばれます。

ワンポイント豆知識 〜阿吽(あうん)の呼吸の由来〜

 阿吽の呼吸とは2人以上で物事をする際に「互いの気持ちや行動が絶妙なタイミングで一致する状態」を指す言葉ですが、この阿吽像が語源となっています。

 左側の阿形像は口を「阿(あ)」の形で大きく開け怒りの表情を顕わにしており「物事の始まり」を象徴しています。

 一方、右側の吽形像は口を「吽(うん)」の形で閉じ怒りをうちに秘めた表情をしており「物事の終わり」を象徴しています。

 阿吽像は物事の始まりと終わりの全体性を表現し、広くは宇宙の根源的な調和と変化のメタファーとして理解されているそうです。

 南大門からは左右2つの屋根付きの回廊があり、雨に濡れることなく大仏殿までいくことができます。

 途中にはさまざまな足の組み方手の形をした小仏が並んでいました。表情骨格肉付きも一体ずつ異なっておりました。

 微妙に異なる表情はとても慈悲深く、人間の多様な感情と苦悩を静かに映し出し、見る者の心に深い静寂と共感を呼び起こさせるなあと思いました。

 じっくり観察して自分のお気に入りの小仏を見つけるのも面白そうですね。見る時の心情で仏の表情も違ったふうに感じることがあるかもしれませんね。

越前大仏

 緩やかな傾斜を上っていくと大仏殿が見えてきました。塗装も綺麗にされていて美しい外観ですね。

 そしてなんといっても建物が巨大です。遠くから撮っても屋根上部が写らない程でした。どれほど巨大な大仏がいるのだろうとワクワクしますね。

 大仏殿の中に入ると、そこには荘厳で壮大で幻想的な空間が広がり、まるで異世界に迷い込んだような感覚になりました。

 外は雨が降り陽の光も少なかったため薄暗く、とても神秘的終始圧倒されてしまいました。

 屋内坐像として日本最大の大きさを誇り、高さはなんと17メートル。奈良の大仏よりも2メートル以上高いとされています。

 大仏の周りを見渡すと、驚くべき光景が広がっていました。なんと、大仏殿の壁に1,281体もの小仏が安置されているのです。

 各像の高さは約1mであり、その圧巻の光景がインスタ映えするとして話題になっています。

 こちらは階段を登って少し高いところから見た景色です。越前大仏が黄金に輝いており、その慈悲深い表情に気づいたら心を奪われていました。

 大仏の脇には4体の大きな立像である脇侍仏が配置されていました。高さ約11mの菩薩像が2体と高さ約10mの羅漢像が2体です。

ワンポイント豆知識 〜脇侍仏(わきじぼとけ)の役割〜
  • 本尊の悟りや教えを衆生に伝える手助けをする
  • 信仰者の救済を助ける存在としての象徴
  • 仏教の世界観や教義を視覚的に表現する手段

 菩薩は慈悲を、羅漢像は修行の厳しさや悟りを得た者の静謐さを象徴しているそうです

 こちらは「仏」の白いモニュメントですが、この左側で両手両腕を大きく広げて「大」の字になることで「大仏」という文字を作ることができます。

 こんな神秘的な空間に「仏」の字があるのはびっくりしましたが、このようなアートを取り入れるくらい福井県観光に真剣に取り組んでいるのだなと分かり嬉しくなりました。

 また、長座椅子もたくさんありこの異世界的空間をゆっくりと存分に味わうこともできます。

九龍壁

 大仏殿を出てすぐの場所に七色の瑠璃瓦(るりがわら)で造られた九龍壁(きゅうりゅうへき)がありました。

 古代より帝王の象徴とされてきた九頭の龍が宝球と戯れる姿が立体的に表現されています。龍もこんなに楽しそうに遊ぶのだなと驚きました。目玉も飛び出ているのでギョロっとしていて若干の威圧感もあり、今にも九頭の龍が壁から飛び出してきそうでした。

 明・清代の中国で盛んに製作され、王宮庭園の門の前に目隠し用の塀として建てられていたそうです。こんなに豪勢で綺麗な壁を建てるのはやはり権威や財力を示すためなのでしょうかね。

 

五重塔

 九龍壁を出てすぐ正面にとても大きな五重塔が現れました。

 なんとこちらの五重塔は高さは75mで日本一の高さを誇ります。京都の東寺の五重塔(55メートル)を大きく上回っていますね。

 珍しいことに五重塔の内部にエレベーターが設置されており、車椅子の方や足腰の弱い方も簡単に上階に登ることができます。

 こちらが五重塔の上層階から見た景色です。勝山市を一望することができました。それにしても大仏殿の大きさが際立ちますね。

 こんなにも高い建物は他にはないので、景色を独占しているような高揚感がありました。

 五重塔を下り、日本庭園や紅葉を見ながら駐車場の方へ向かいました。

 寺社仏閣と紅葉もまた風情があってよくマッチしますね。

最後に

 越前大仏は1周するのに大体1時間でした。

 越前大仏のある大師山清大寺は比較的新しい寺で、1987年に実業家の多田清氏によって建立されました。

 大師山清大寺は多田氏がタクシー業界で成功した経歴にちなんで、出世や成功のご利益があるとされています。また、越前大仏は「出世大仏」として知られ、一攫千金を考えている人々にも人気のパワースポットとなっているそうです。

 今回は本当にラッキーなことに、雨が降り霧や霞で幻想的な雰囲気を楽しむことができたり、紅葉で葉が赤や黄色に衣替えしており、季節の移り変わりを体感することができました。秋〜冬の季節に行くことがおすすめかもしれません。

 旅行で得た経験や知識は何年経っても色褪せない思い出になります。皆さんの旅が最高の旅になるように、少しでも多くの役立つ情報を提供していこうと思います。

 最後までご覧いただきありがとうございました。

大師山清大寺 越前大仏

拝観情報
  • 拝観時間:8:00~17:00(冬期拝観時間 9:00~16:00)
  • 休業日:なし
  • 拝観料
    • 一般 500円
    • 小中高生 300円
    • 団体(15名以上)は100円引き
アクセス
  • 住所:〒911-0811 福井市勝山市片瀬50字1-1
  • 交通手段
    • 車 
      北陸自動車道福井北ICから中部縦貫道勝山IC下車10分
    • 電車
      福井駅よりえちぜん鉄道勝山永平寺線(約1時間)勝山駅下車で駅よりタクシーで5分
    • バス
      JR福井駅東口から大師山清大寺(越前大仏)と恐竜博物館を巡るツアーバス〈はぴバス〉が運航中
その他施設情報
  • 駐車場:400台(無料)

お問い合わせ: 0779-87-3300
※記事に掲載した内容は公開日時点の情報です。変更される場合がありますので、HP等で最新情報の確認をしてください

 

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